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樋口 和正さん

スポーツインストラクター

マラソンブームの陰に過度なランニングの危険性

2013年5月20日

ここ数年、各市町村がこぞってマラソンイベントを行うようになりました。世の中は空前のマラソンブームです。以前はフルマラソンを走るのは「特別な人」という感覚でしたが、今では運動経験のない人でも走るようになりました。

通常はランニングを続けることで心肺機能が向上し、健康に良いと言われますが、フルマラソンとなると話は別です。下手をすると健康を大きく害します。ウォーキングとランニングを同一線状において、マラソン当日までのトレーニングをプログラムすることが必要です。

実際に体にかかるストレスを見ていきましょう。まず、歩くためには筋肉を動かす酸素がいります。速度を上げて走ろうとすると、より多くの酸素を送り込むため心臓が活発に動き始めます。さらに速度が上げると、両足が宙に浮く時間があらわれ、そうなると着地のたびに体重の約3倍もの負荷がかかり、筋肉がゆったりとした収縮から瞬間的な収縮へと変わります。フルマラソンでは、体に非常に負荷がかかった状態で42.195kmを走り切ることが求められるのです。

ウォーキングとランニングは、人間が重心を移し替え前方へ移動するという身体運動とみれば同じことといえそうですが、その強度(速度、距離、時間など)が変わることで生理的(心肺機能やエネルギー代謝)と解剖的(筋肉や腱 靭帯などの結合組織、骨、関節)に与える影響は異なります。

それらをふまえ、「健康のためにするのか(フィットネス)、能力を高めるためにするのか(スポーツ)、記録や勝利を求めるためにするのか(コンペティション)」という目的と、現在の自分の体力に合わせて、ランニングとウォーキングの頻度を選択することが、QOL(クオリティオブライフ)を向上させ、心にも体にも良い効果を生みます。

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