JIJICO

庄司 英尚さん

社会保険労務士

終電延長がアルハラを助長する?

2013年8月6日

終電延長がサラリーマンにもたらす負の側面

終電延長がアルハラを助長する?東京都、東京メトロ、国土交通省が7月30日に開いた「東京の地下鉄の運営改革会議」の初会合によって、東京メトロと都営地下鉄の終電時間の延長を検討することを決めました。JR山手線などにあわせて深夜1時近くまで地下鉄の終電が延長されれば、ターミナル駅の利便性が向上する一方で、地下鉄トンネルの保守点検時間を深夜に十分確保できるかどうかといった課題も残っており、今後議論を重ねていくことになっています。

終電の延長がサラリーマンに与える影響を考えると、「終電なので帰ります」と言っていた時間が今までより遅くなれば、その延長分だけ残業が長くなる可能性はあるでしょう。さらに、仕事関連の飲み会の終了時間が遅くなることも予想されます。ただでさえ「会社の飲み会に行きたくない」と思っている人には大きなデメリットです。特に若手サラリーマンにとっての会社の飲み会は、上司から説教をされたり、日頃の指導をされたりするだけで気分の良くないものが多いようです。「仕事が終わってまで上司と関わりを持ちたくない」というのが彼らの本音でしょう。

アルハラを受けないよう自己防衛を

お酒を飲んでいる時間が長くなればなるほど、上司の酔いも深くなり、飲めない部下や若手社員に同じように飲むことを強要する恐れが出てきます。このような行為はパワーハラスメントに該当し、アルコールが絡む嫌がらせはアルコールハラスメント(アルハラ)と呼ばれ、過去には死亡者が出たこともあり実際に社会問題化しています。

もちろん、すべての企業において終電の延長がアルハラを助長するわけではありません。しかし、組織で働いている以上、上司との飲みの付き合いは避けられないため、遅い時間まで一緒に飲み歩く機会が今より増えるかもしれません。サラリーマンは環境の変化に柔軟に対応して、アルハラを受けないように自己防衛することが求められます。

\ この記事をシェアしよう! /

専門家に相談してみよう!

庄司 英尚さん
社会保険労務士

この専門家について

執筆記事一覧

関連記事&スポンサーリンク

最新記事や今おすすめ記事をお届けします。
解決!アスクミー JIJICOメルマガ

>今すぐ登録する!

「ビジネス」のその他の記事

2019年10月11日 小川芳夫さん
ファシリテーター
台風や豪雨などの災害に備える働き方を考えてみませんか?
台風15号で、首都圏、特に千葉県では大きな被害が出ました。台風や地震など、大きな災害は毎年のように発生しています。台風や豪雨などの災害に備える働き方を考えてみませんか?考える際のヒントを提案させていただきます。
2019年9月26日 室岡宏さん
社会保険労務士
“命と心を守る”カスタマー・ハラスメント対応のポイント!
命と心を疲弊させるカスタマー・ハラスメント!従業員の命と心を守り誰もが働きやすい 職場環境を持続させるためには、理念作りから組織実践、メンタルヘルスケアまでをトータルした 総合対策が必要です!
2019年9月20日 小川芳夫さん
ファシリテーター
企業の生産性向上のためには従業員に焦点を当てるべき理由
従業員体験(Employee Experience)を向上させると生産性が向上するという研究があります。海外企業では、従業員に焦点を当て従業員体験を向上させるケースが増えています。ファシリテーターの観点から、実例を交えて具体的な対応を提案します。
2019年8月30日 小川芳夫さん
ファシリテーター
新入社員の離職防止に役立つファシリテーションとは何か?
新入社員の入社3年以内離職率は一貫して3割から4割程度で推移しています。企業にとっては喫緊の課題ですが、ファシリテーションをうまく活用することで、新入社員の離職防止に役立つかもしれません。

テーマ