JIJICO

徳永 美佳さん

マナー講師

ビジネスシーンで「方言」はアリ?

2014年3月31日

「方言」がもたらすメリットとデメリット

ビジネスシーンで「方言」はアリ?就職や進学、異動などで新たな場所・環境で新生活を始める人も多いと思います。特に、自分が生まれ育った土地とは違う場所でのスタートの場合、ビジネスシーンのコミュニケーションにおいて、どの程度「方言」を取り入れて良いものなのでしょうか?

まずは、方言を使うことのメリットについて。それは、同じ地域出身の上司や顧客に対しては、「同郷だね!」と話が盛り上がるに違いありません。方言や出身地などの共通点があると、人は相手に親近感を覚えます。初めのうちは知り合いが少ない中で、距離を近づけて付き合える人ができたら心強いものです。また、方言という特徴で自分の印象を強く残すことができ、すぐに周囲に覚えてもらうことも可能です。その地方独特の言葉というのは、「じぇじぇじぇ」のような流行語になる可能性もありますから話題に事欠きません。

ところが、反面、デメリットもあります。先ほどのメリットの裏返しで、違う地域出身者との距離を遠ざけてしまうことになるかもしれません。周囲の人が、その方言を理解していないと、場合によっては疎外感を感じてしまうこともあるでしょう。また、言葉を理解してもらえず、正しい意思の疎通が図れない可能性もあります。

標準語と方言の使い分けでコミュニケーションの達人に

以前、中国人3名と会食をする機会がありました。浙江省出身、上海出身、北京出身と、それぞれ違う出身地だと、同じ中国人でも地方で言葉が異なるそうです。そこで、彼らが話していた言葉は、標準語と言われる「北京語」でした。その場にいる全員が気持ち良く会話するために標準語を利用するというのは、世界共通なのでしょう。

言葉はコミュニケーションツールです。コミュニケーションは「キャッチボール」とも言われます。キャッチボールは相手が受け取れるボールを投げないと続きません。例えば、速い球が得意でも、相手がゆっくりとした球しか受け取れないのなら、相手が受け取れるような速度の球を投げる必要があります。方言は、いわば「自分の得意な球」。相手がその球を受け取れるかどうかを考えて使用しなければなりません。自分の事情だけではなく、相手の状況を考えてこそ、コミュニケーションの達人といえるでしょう。

公の場では標準語で誰にでも通じるコミュニケーションを図り、私的な場では方言も交えて同郷の人と心を通わせる。「身だしなみ」と同様に、このような上手な使い分けができる人が素敵ですね。

\ この記事をシェアしよう! /

専門家に相談してみよう!

徳永 美佳さん
マナー講師

執筆記事一覧

関連記事&スポンサーリンク

最新記事や今おすすめ記事をお届けします。
解決!アスクミー JIJICOメルマガ

>今すぐ登録する!

「ビジネス」のその他の記事

2018年7月15日 岡本 陽さん
経営コンサルタント
解決!アスクミー JIJICO
部下でもできる、長い会議を短くするノウハウ「後付インデックス作り」
会議を短くするノウハウの大半は上司のもので、部下側で使えるものは少ないです。部下にもできる「後付インデックス」で会議を短くしてはどうでしょう。時間短縮できるうえに「なかなかデキるヤツ」と上司の評価も上がりますよ。
2018年7月2日 清水 泰志さん
経営コンサルタント
解決!アスクミー JIJICO
中国より遅れる日本のスマホ決済事情。背景は?今後どうなる?
海外のようなキャッシュレス化やスマホ決済の推進を短期間で図ることは、現金決済が安定的に行える日本ではハードルが高いと言える。
2018年6月29日 林 朋寛さん
弁護士
解決!アスクミー JIJICO
「ゲームバー」が著作権侵害でゲームオーバー?問題点は
「ゲームバー」で客にゲームをさせたのはゲームの著作権の「上映権」の侵害にあたります。著作権の侵害は、損害賠償責任を問われるだけではなく、犯罪として処罰されるおそれもあることを知っておきましょう。
2018年6月21日 折山 旭さん
ライフキャリアカウンセラー
解決!アスクミー JIJICO
残業代は悪しき制度?残業と労働時間の本質をあらためて考える
政府による働き方改革で「高度プロフェッショナル制度」が議論されています。また昨今のブラック企業問題もふまえ、残業という労働のあり方も見直す必要があるでしょう。

テーマ