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西尾 浩良さん

心理カウンセラー

香川真司に学ぶ挫折をプラスに変える思考法

2014年5月22日

「挫折体験」への感じ方・受け止め方、「性格」で変わる

香川真司に学ぶ挫折をプラスに変える思考法「挫折」とは、「仕事や計画などが中途で失敗し駄目になること。そのために意欲や気力をなくすこと」とされています。誰しも、長い人生の中で一度や二度は挫折を経験したことはあるでしょう。

受験や仕事、恋愛、スポーツ競技など、目標を定めて懸命に努力を重ねても結果が伴わないことは、残念ながらごく当たり前に起こることです。しかし、この誰もが経験する「挫折」を、その後の人生にプラスとして生かしていけるか、ただ無意味な経験で終わらせてしまうかは、その人の「挫折体験」への感じ方・受け止め方、簡単に言えば「性格」によって大きく変わってしまうのです。

失敗や挫折を一つの結果として捉え、新たな行動を起こした香川

先日、サッカーW杯の日本代表メンバー23人が発表されました。選出されたメンバーは次々と喜びのコメントを発していましたが、その陰で多くの選手が涙をのんだことでしょう。サッカー選手にとってW杯への出場は「プロ選手として報酬を得る」「クラブチームで優勝する」などの目標を超えた「究極の栄誉」ともされています。それだけに、実力もあり過去に代表チームに何度も招集されながら今回、選出されなかった選手の落胆と挫折感は計り知れないものがあるでしょう。

しかし「挫折」を体験しても、それを糧として、のちの結果をプラスに転じた選手も多く見られます。前回の2010年のW杯で、代表から洩れた香川真司選手などは記憶に新しいところ。香川選手は選に洩れた後の会見で「自分には足りないものがあると言うこと」と人目もはばからずに涙を流しました。しかし、その後、サポートメンバーとしてW杯に帯同し、世界レベルのプレーを目の当たりにして「日本の選手がもっと世界へ出て行って、世界レベルでもまれて個々が力を付けなければならない」と考え、その言葉通りにドイツ・イギリスの名門チームで結果を残し、今回のW杯では中心選手として選出されました。

そもそも、プロスポーツの世界は「挫折」の連続です。細かいことで言えば、サッカーでシュートを打ってゴールが「成功」とすれば、外れて「失敗」する数の方がはるかに多いでしょう。ケガや監督の戦術に合わないという理由で、実力があってもプレーできないこともあります。しかし、プロスポーツの世界で結果を出し生き残っている選手たちは、その「失敗」や「挫折」を自分が考え努力した結果の一つと捉え、そこから次の「成功」をつかむために「何が必要なのか」をもう一度考え、新たな行動を起こすことで「挫折」をプラスに転じることができる人たちなのです。

違う考え方に触れることで挫折を乗り越えるられることも

大切なことは「挫折体験」を「あなたが行動を起こし、努力した結果の『全て』」だと考えないこと。「挫折」はあくまで結果の一部であって、その後の行動次第で別の結果を手にすることができるのだと考えれば、「挫折」は決して「あなたにとって無意味な経験」ではなくなるでしょう。

物事の感じ方・受け止め方、すなわち「性格」は心の反応です。理屈でわかっていても、すぐに切り替えることは困難です。しかし、成功しているスポーツ選手の全てが最初からプラス思考だったわけではないでしょう。プロの世界で結果を出している先輩や仲間の中でもまれながら、自然とプラス思考を身につけた選手も多いはずです。

「性格」は変えることができます。新たな環境や仲間との関わりの中で、それを成す人もいれば、セミナーやカウンセリングを受ける中でそれに気付く人もいます。「挫折」からなかなか立ち直れないという人も、少し変わった環境の中で違う考え方に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

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