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早川 弘太さん

健康コンサルタント

コーヒーはがんに効果有りは本当か?

2016年2月12日

コーヒーを飲むことはがんの予防に繋がる可能性が高い

なぜ人は1杯の「ブルーボトル」に2時間半も並ぶのか?『コーヒーが病気の予防に繋がる』というニュースが最近話題に上がることがふえてきました。昨年の春頃にも国立がん研究センターが『コーヒーと緑茶摂取で死亡リスクが低減』するという発表があり、大きな話題となりました。今回発表されたニュースは『死亡リスク』というなんとなく大雑把な感じではなく、もう少し突っ込んだ疾患名とコーヒーとの因果関係が発表されました。

そうです、国民の多くが心配している病気『がん』の予防にコーヒーが繋がるかもしれない、という報告が国立がん研究センターより発表されたのです。

国立がん研究センターの調査よると、なんと、肝臓がんを抑える効果は「ほぼ確実」、子宮体がんを抑える効果は「可能性あり」と判定されているそうです。

それではその裏付けとなっている調査はどのような調査なのでしょうか?どんな医薬健康情報もその裏付けとなっていることが肝心です。

国立がん研究センターは当然ですが、食品と疾患についての研究をしている機関ではありません。しかし、どのような生活習慣の人がどのような病気になりやすいか?という研究はがん患者を減らしていくために行っています。その研究方法が『コホート研究』と言われている手法です。国立がん研究センターでは、1990年から開始され、現在も追跡調査が続けられています。簡単に説明すると大勢の人の生活習慣を調査して、どんな習慣の人がどんな病気になりやすいとか、なりにくいとかを調べる調査です。

今回の調査では前述の通り、コーヒーとがんとの因果関係について、肝臓がん、子宮体がん、大腸がん、子宮頸(けい)がん、卵巣がんに対しての評価をそれぞれ発表しています。

「肝臓がん」のリスクを下げる効果=ほぼ確実
「子宮体がん」のリスクを下げる効果=可能性あり
「大腸がん」「子宮頸がん」「卵巣がん」のリスクを下げる効果=データ不十分
このような結果がでました。

コーヒーがなぜがんの予防に繋がるのかがわかっているわけではない

では、なぜコーヒーを飲むと肝臓がんや子宮体がんのリスクを下げることができるのでしょうか?国立がん研究センターはコーヒーがガンに作用するメカニズムを研究しているわけでは無いので直接的な効果の理由はわからないということです。

ですから、コーヒーを飲んでいる人は肝臓がんや子宮体がんに関して、飲まない人よりはリスクが下がっているという事はデータから見ると間違いないのですが、その理由がなぜかはまだ良くわかっていないのです。コーヒーの中の特定の成分が作用しているということがわかっているわけではないので注意が必要です。しかし、これから研究が進むことで、その理由が明確になることを期待したいですね。

コーヒーが体に良いからといって飲みすぎには注意を

健康によいというイメージが強まってきているコーヒーですが、カフェインの過剰摂取により死亡事故なども起きていることから『ガンのリスクが下がるから』と、がぶ飲みをするようなことだけは避けていただきたいと思います。

コーヒーを飲んでいると確かにある特定のガンのリスクは下がりますが、コーヒーを沢山飲むことでカラダにどんな影響があるのかというリスクは未知数です。また、医薬品として認可されないかぎり、サプリメントや食品でコーヒーに含有されている特定の成分を濃縮させて大量摂取することも安全性の面では不安がありますので、この情報を元にしたサプリメントの販売等には注意をしたいですね。

どんなものでも『過ぎたるは及ばざるが如し』です。フードファディズムという言葉をご存知でしょうか?フードファディズムとは、食べものや栄養が健康と病気に与える影響を、熱狂的、あるいは過大に信じることであり、日本人は特に信じやすい傾向にあります。特定の食品を偏って摂取することは、リスクを伴うことも知っていただければと思います。

効能効果を食品に期待して食べることはできるだけ避けたほうが良いでしょう。それよりも、コーヒーをゆっくりと味わって、ストレスから開放されて、リラックスすることが何よりのがん予防に繋がるかもしれません。

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