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中原 崇さん

社会福祉士

増え続けている妻から夫へのDVの実態

2016年5月2日

急増している妻から夫へのDV

日本初導入「離婚前講座」期待される効果と課題「妻から夫への暴力が増えている」。この事実を聞いて皆さんはどのように感じますか。
2010年には796件だった妻から夫へのDVが2015年には7557件。この5年間で実に9.5倍の増加です。

また、平成20年度に横浜市が行った調査では配偶者から暴力を受けた経験が「何度もあった」、「1~2度あった」の合計が女性は42.6%、男性は41.8%であり、ほぼ同数でした。

体力的に劣る女性が身体的暴力をふるえる理由

何故、女性が男性に暴力をふるうのか。
疑問なのは、妻がふるった身体的暴力に対し、夫が反撃をしてきたら通常はかなわないのに、何故身体的暴力をふるえるのかということです。
その原因の一つとして、女性が安全な立場にいるという心理的な強みが考えられます。

例えば買い物でお店に行った際、お客が店員に一方的なクレーム(場合によっては怒鳴りつけたり、物を投げつけたり)をつけているのを見かけることがあります。
店員はあきらかにそのお客より知的で体格もよく、反論・反撃をされたらかなわないのに、その相手に対してクレームをつけるのです。

その時そのお客に働いている感情は、相手が絶対に反論・反撃してこないという安心感になります。
万が一反撃されても、お客様相談室や消費生活センター等が護ってくれるという余裕が店員に対するクレームを増長させているのではないでしょうか。

同様の事はモンスターペアレント問題の学校現場でもうかがえます。

 この観点を男女間でみた場合、どうでしょうか。
世間には「女性の人権」「女性は弱い立場」「女性を傷つける男性が悪い」という錦の旗があり、その前では夫は妻に反撃できないという周知の事実があります。

無理難題を突き付けても、夫が反撃をしてきたら世間は女性を護ってくれる。
例え女性が加害者であっても、自分が被害者と主張すれば女性保護団体も警察も自分の味方になってくれ、相手を加害者にできる(DV冤罪)という現実を夫や妻もよく理解しているのです。

こういった心理的な安心感が、妻から夫へのDV増加に結びつく要因の一つではないでしょうか。
夫に扇風機を投げつけ、壊れた扇風機を修理している夫に追い打ちをかけた妻がいましたが、相手が反撃しないとわかっているからそのような行動が取れるのです。

夫の被害者数は氷山の一角 実態を明らかにしていくことが重要

夫の被害者数は氷山の一角とも言われ、訴える場所がなく、訴えても「男だから我慢しなさい」等と取り合ってくれない現実もあります。更に家の中では、上述したように安全な立場にいる妻から反撃の許されない攻撃を受けます。
夫はどんどんと追い詰められていき、最終的にとる行動の1つが妻へのDVという最悪の形ではないでしょうか。

男女を問わず人権を護ることは大切です。
その際、女性だけが弱い立場、女性だけを護るという極端な思考は、最終的に女性を苦しめることになりかねないのです。

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