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松長根 幸治さん

介護経営コンサルタント

介護予防の一つの形 高齢者が楽しむ今どきのゲームセンター

2016年8月17日

ゲーム業界におけるゲームセンターの位置づけの変遷

私が小学生の時(今から30年以上前)に家庭用ゲームファミリーコンピューター(通称ファミコン)が販売され、一大旋風を巻き起こしました。
ファミコンが販売される前は、駄菓子屋に10円~50円でプレイできるゲーム機が設置されており、少ないお小遣いでやったことを覚えています。
時代と共にゲーム機も進化していき、コインゲームを初めとする大型機がゲームセンターに並び、一大ブームを作ったUFOキャッチャーとプリクラが出てきたころがゲームセンターの最盛期ではないでしょうか。
この頃は家庭用ゲーム機とゲームセンターが共存できていたと思います。
ゲームセンターには家庭用ゲーム機にはない映像、体験ができたからです。

しかし、家庭用ゲーム機の進化が進みゲームセンターのゲーム機とそん色のない体験が出来るようになり少しずつゲーム業界は変化してきました。
そして、スマートフォンの出現。
これによりゲーム業界は一新されたと言っても過言ではないと思います。一番影響を受けたのはゲームセンターではないでしょうか。
わざわざゲームセンターに行かなくても手軽にどこにいても、好きな時間にゲームができるようになったからです。
そして、近年ゲームセンターの客層は明らかに変わってきています。
特にショッピングモールに入っているゲームセンターは以前のゲームセンターのイメージとはかけ離れています。

最近のゲームセンターに高齢者が増えたわけ

私には2歳半を過ぎた子供がいます。休日はショッピングモールに買い物ついでにゲームセンターにもよく行きます。
なぜゲームセンターに行くかというと、小さい子が遊べるキッズスペースやゲームが多いからです。
特に休日のゲームセンターの客層は【親子連れor孫と一緒に来ている祖父母】が圧倒的に多くなりました。

私の個人的な意見ですが、とてもいい傾向ではないかと思っています。
昔のゲームセンターは少し語弊があるかもしれませんが、「不良のたまり場」というイメージがありました。
それが今は小さい子でも入れて、孫とも一緒に遊べるゲームセンターに変わってきていると思います。

高齢者のゲームセンター通いは介護予防としても効果的

介護業界では数年前よりデイサービスを中心に「機能訓練のためのゲーム」が流行りました。
本格的なルーレット、パチンコ・パチスロなどを導入し「アミューズメントデイサービス」とも言われています。
しかし、2015年に神戸市や兵庫県が介護保険事業に相応しくないとして規制をかけました。この規制には賛否両論が出ています。

私も過度なアミューズメント化には反対です。
ご利用者が満足してもらえる術は他にもあると思うからです。
介護保険を使った事業所では相応しくないかもしれませんが、視点を変えて介護予防の観点から見ると、高齢者がゲームセンターに行くのはいいことだと思います。

特にショッピングモールに入っているゲームセンターでしたら、高齢者の一番の問題である「移動手段」も解決できるからです。
すべての地域にあるわけではありませんが、場所によってはショッピングモール行の巡回バスが走っています。

高齢者の家族は一人で出歩き転倒でもしたら大変なことになると思い、出歩かないように言っている方もいます。
そうなると、社会交流する機会が極端に減り認知機能の低下を招きかねません。
そうならないためにも少しでも外出する機会を設ける必要があります。

そして高齢者本人が楽しいと思えるような場所となり得るのが、今のゲームセンターではないでしょうか。
小さい子供もいますし、コインゲームなどそれほどお金を使わず楽しむことができます。
常連さんになればゲームセンターの店員とも顔見知りになれます。
「最近○○さん来ないけど、大丈夫かな」と安否を確認できるような仕組みがゲームセンターにできれば国が目指している地域包括ケアシステムの一角としてゲームセンターが機能する日が来るかもしれません。
スマホゲームや家庭用ゲームにはない、「直接、人との関わりが持てる憩いの場」として、今後ゲームセンターに期待しています。

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松長根 幸治さん
介護経営コンサルタント

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