JIJICO

山本 和美さん

セミナー講師、アンチエイジング美容と健康指導者

熟年夫婦の新たな生き方「卒婚」とは?

2016年9月8日

新しい夫婦のありかた「卒婚」とはどのようなものか?

e488ec5b60012c5952c3e6e3dc5fb408_m熟年夫婦とは、子育ても終え、定年退職を迎えた世代。
老後までの期間は静かに穏やかに、仲良く向き合う夫婦が理想とされていました。
ところが近年では、アクティブシニアとも呼ばれ、とても元気で活動的な世代へと変わって来ました。

そんな中、結婚生活や夫婦のあり方を見直し、人生の後半を家庭やパートナー中心の生活から、自分のやりたかった夢や、もっと関わりを持ちたい活動など、外へ向けてシフトチェンジする男女が多く見られます。
中でも卒婚という、夫婦の関係はそのままで既存の結婚生活を卒業するカップルに注目が集まっています。

お互いが自分のやりたかった事や仕事に集中するために、身の回りの事や食事などを自分たちで管理し、必要以上に相手を頼らないというスタイルですが、それぞれの夫婦で、かたちも異なり、卒婚の決まりなどはありません。
お互いが了解の上、新しいかたちをとって行けばいいので、同じ家でも、別々に暮らす場合もあれば、それぞれの実家暮らしなど様々です。
ではどのような方が、卒婚に興味を持つのでしょうか?

卒婚に興味を持つ人にはどのような傾向があるか

卒婚と言えば熟年離婚を考える、定年退職の世代、いわば60代以降の方が多いと言われていますが、近年では50歳前後、または40代から卒婚に興味を持つ人が増えているようです。

現代社会は共稼ぎの夫婦も増えて仕事を持った女性がとても多くなっています。
昔のように夫は外で働く人、妻は家を守る人、と言う形から、家事の分担、夫の子育て参加など、様変わりしました。
もはや、私たち親世代の理想の夫婦像というものが、現代にマッチしなくなって来たのかもしれません。

何より女性たちが、大変にパワフルで活動的です。
子育てを終えた方も、趣味やボランティアにと忙しそうです。
フィットネスやジムで体作りを始める人、資格取得に取り組み、仕事に関しても、生活のため=仕事 と言う考えから自分らしさの表現、夢の実現のためのものという女性たちが増え40代、50代から起業する人たちもとても多いようです。
卒婚を考える女性にはこのように家事と家族の世話だけで終わりたくない、という思いからも来ているようです。

卒婚は考えているが離婚はしたくない人は多い

また、卒婚を考えている人が全て、夫婦関係がうまく行っていない、離婚や別居で悩んでいる人というものではありません。
むしろ、離婚する気は全くない。
今のパートナー以外には考えられない。
そういう考え方の人が多いのも特徴です。

中には卒婚は離婚をする前に段階を踏むためのもの、と考えている人もいますが、卒婚は夫婦が話し合いを重ね合意のもとで始めることが一般的です。
信頼関係が不可欠とも言えます。

現在のパートナー以外には考えられないと、思っている人はどのような人でしょうか?
なぜそのような人たちが結婚という形を卒業したいのでしょうか?
これは女性だけでなく男性側の意見も挙げてみました。

長い夫婦生活で人生の後半をお互いがやりたいことをやれる。
これまでできなかった趣味に没頭したい。
依存しあう関係から自立したい。
定年退職後は住む場所を変えたいがお互いの意見が食い違う。
自分は田舎で農業がしたいが、妻は都会を離れたくないと言う。
ボランティアや旅行などで遠慮なく長期間家を空けていたい。
生活サイクルが違うので相手に合わせることが少し難しく感じている。
以上のようなことが卒婚の目的として多いものです。

離婚をしたくない理由は、これまで築き上げた関係を壊したくない。
たくさんある思い出を大切にしたい。
子供のことなどいつまでも相談しあいたい。
親の老後のことを相談できる相手がいるのは嬉しい。
ずっと一緒にいると嫌だと思うことがあるが、別れてしまうと終わりになるので離婚はしたくない。
今日あったことなどを話せる相手がやはりいて欲しい。
夫婦としてこれまでの歴史があるのは大きい。
相手の体調が悪い時は支えてあげたい。
老後、子供の面倒になるのはできるだけ避けたい。

以上のことからも分かるように、卒婚には、心のつながりは失わないでいたいという、気持ちが根底にあることがわかります。

ただし卒婚のスタイルには様々なものがあります。
またこの先もどんどん変化があると思われます。
時代が変わり家族というものが変わってきているから当然のことかもしれません。

私も仕事を通じて、現代を生きる女性たちがいくつになっても輝いていく生き方を応援してきました。
だれでも、いくつになっても幸せになることは可能なのです。
窮屈な家族観やしがらみを乗り越えて有意義な人生後半を送りましょう。

このコラムを書いた専門家に質問できます

山本 和美さん
セミナー講師、アンチエイジング美容と健康指導者

「くらし」のその他の記事

2017年7月24日 林 朋寛さん
弁護士
刑法改正で性犯罪が厳罰化へ 性犯罪は減少するのか?
「強姦罪」から「強制性交等罪」に変更、厳罰化、「監護者わいせつ罪」「監護者性交等罪」の新設、起訴は被害者等の告訴不要に。しかし、課題や問題も。
2017年7月23日 河野 晃さん
弁護士
共謀罪法施行 準備行為の規定があいまいで企業活動委縮の懸念
組織犯罪処罰改正法が施行されました。同法の改正については、日弁連をはじめ各種団体、学者らからの反対がありましたが、実際の運用はどうなるのでしょうか。
2017年7月23日 平松 幹夫さん
マナー講師
知らず知らずのうちにマナー違反?最低限知っておきたい食事時のマナー
日本人は食の安心・安全には敏感ですが「心を通わせて食べる」ことは苦手なようです。最低知っておきたい食事時のマナーについて解説します。
2017年7月22日 清水 泰志さん
経営コンサルタント
全成人に月8万円配布の提言が話題に。ベーシックインカムの利点と問題点
ベーシックインカムは企業中心の社会保障制度への代替案という意味だけではなく、人間の生存権をどう考えるかという理念的課題を含んでいます。
2017年7月21日 影山 正伸さん
社会保険労務士
東京都で時差BIZキャンペーン開始!通勤ラッシュ緩和につながるか?
東京都は7月11日から25日まで、通勤ラッシュ緩和のため「時差BIZ」キャンペーンを始めました。企業の多様性の受容が必要ですが、定着するでしょうか?
2017年7月20日 長谷川 満さん
家庭教師派遣
小中学生の親必見!夏休みの宿題は親子で楽しもう!
子どもたちにとって待ちに待った夏休みですが、忘れてはいけないのが大量の宿題。でも、工夫次第で子どもの成長につながる貴重な体験に繋がります。
2017年7月20日 大西 勝也さん
内科医
大流行の手足口病!大人にも感染するの?
手足口病が今年も大流行の兆しを見せています。手足口病はウイルス感染症で、乳幼児を中心に流行しますが、大人に感染することも。注意すべきポイントは?
2017年7月19日 目代 純平さん
ITコンサルティング、ITコンシェルジュ
ACジャパンの桃太郎CMが話題に!ネット上でのマナーをあらためて考える
桃太郎の物語を題材に「ネット炎上」の惨状を描いた公共広告が話題になっています。多くの人がネットを使うようになった今日、みんなが気持ちよくネットを使うためにはどんな配慮が必要か、考えてみたいと思います。

JIJICOメルマガを受け取りますか?

> 受け取る

テーマ