JIJICO

芝崎 美幸さん

産業カウンセラー

嫌われることを恐れて行動に踏み出せない人はどうすれば良いか?

2016年9月26日

最近多い「嫌われたくない」人

どんな人も、他人に嫌われるより好かれたい、というのは人間として生まれた以上当然の感情でしょう。
人間にはライオンのような強い牙も、象のような大きな身体もありません。
周りと協力して、大きな敵に立ち向かっていくことで生き残ってきたため、他者との協力関係をとても大切にする生き物です。
とはいえ、他者から嫌われたくないという最近の傾向は、度を超しているように思えます。
自分の意見を言えない(言わない)、優れていたとしても人より目立つことをしたくない(しない)、とにかく空気を読み、空気の如く周りに溶け込み、「いるのだかいないのだかわからない状態が良い」という風潮です。

日本人と欧米人ではこんなに違う

そこにはもはや「個」の尊重はありません。
周りに対して秀でて、自己高揚感を高めることを重視する欧米人と比較すると、日本人はそういった優位性より「周りとの協調」を重視する傾向が強いようです。
優れた行いをして認められるより、周りと仲良くやって「自分が安心して所属できる場所」を確保し、「仲間」として居場所を確保したいという思いが強いのです。

日本の驚異的な「同調圧力」

日本と欧米を比較してわかるのは、日本では「他者と異なる」=「他者に嫌われる」という考えが根強くあり、「平均」を極めて重視するということです。
故に平均より優れている、又は平均より劣っているという感覚に極めて敏感で、「はずれ値」に対して容赦しません。
つまり、その集団が劣っていようが偏っていようが、その「平均」に自分を合わせるべきとする強い同調圧力があるということです。
そこに、恐怖を覚え、人は「空気」になろうとするわけです。

自分の中の「おばけ」に気づく

ところで、「嫌われる」とか「はずれている」とはなんでしょうか?
直接的な暴力やいじめ、「嫌いだ」と言われること、無視されること?
実際には、なかなかそのようなストレートな結果はおこりません。
「なんとなくそこにいるのが居づらい状態」ではないでしょうか。
「なんとなく居づらい」というのは曲者で、いくら客観的なデータを集めても証拠はでてきません。
「なんとなく」と認知しているのは他ならぬ「自分自身」だからです。

したがって、認知行動療法などでも行う手法ですが、「なぜそう思うのか」「どのような証拠からそう思ったのか」「そう思う事でどんな結果が起こるのか」「そのメリット・デメリットは?」そういったことを積み上げていくと、少しずつ自分が縛られていた「おばけ」の輪郭がクリアになってきます。
自分自身が立ち向かうべき相手が判るのです。

「他者から嫌われることを恐れない」=「自分の好きな自分になれる」

他者と違うことを恐れ、同調圧力に流され、空気のようになるのは楽なことかもしれません。
でも、当然ながら、自分は他者と違ってこそ自分で、他者に同調することはあなたの稀有な可能性を損なうことにもつながります。
自分のなりたい自分、自分が好きな自分になるためには、他者の顔色を伺い、空気になることは、明らかな人生における時間の無駄であり、幸せへの障害です。
100人の人がいれば様々な感じ方があり、同じ行動をしても全ての人が好きになってくれ、誰一人からも嫌われないというのは幻想にすぎません。

そのことを心に銘じれば、限りある貴重な人生を自分のなりたい自分めざして、大切に時間を使おうと思えるのではないでしょうか?
そう、見るべきは他者の顔色でなく、あくまで自分自身。
自分自身の未来を見つめて、自分自身の好きな自分になるために、行動していくことに他なりません。

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芝崎 美幸さん
産業カウンセラー

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