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明石 久美さん

ファイナンシャルプランナー

年末年始の帰省時にしておきたい家族との相続や終活の話

2016年12月29日

年末年始に家族でしておきたい相続や終活の話

582744d41c971ef9e25732ac71aabbf1_m年末年始、家族が集まるからこそ話しておきたい相続の話。
子供は親に対策してもらいたいと思っていても、それをなかなか口に出していうことはできにくいもの。
しかし、本人のことで困るのは家族です。

介護、認知症、葬儀、供養、相続手続きなど、本人ができないことは家族が行わなければなりません。
だからこそ、家族が集まるこの機会に親から切り出して話をしておきたいものです。
今回は、終末期、供養、財産、そして子供が親に聞く場合などについて、ポイントをいくつかお伝えしていきます。

延命治療について

延命治療とは、一般に回復の見込みがなく、死期が迫っている患者への生命維持のための医療行為をいいます。
ほとんどの人が望んでいないでしょうが、ある日突然親が倒れてしまい、医師から延命治療をどうするのかと問われたとき、家族は何と答えればよいのか悩みます。

家族の意思で、本人の生死を決めなければならないときのために、自分はどのように延命治療について望むのかを家族に伝えておくべきです。
延命には、「とりあえず」はありません。
「する」か「しない」かどちらかです。
ですから、その理由もあわせて自分の意思を伝え、家族がどのように思うのか話し合っておくと、いざというときに家族が困らずに済みます。

告知について

自分自身の余命や病名を知りたいかについて、家族に伝えておくことも必要です。
医師から本人に直接告知されるなら別ですが、家族が余命を知ったとき、それを本人に伝えるか否かで迷うものです。
自分は旅立ちの準備をしておきたいから余命を知りたいと思っていたとしても、家族に意思や理由が伝わっていなければ、家族は悩んでしまいます。
余命や病名を知りたいのか、余命1週間だとしても知りたいのか、2カ月以上なら知りたいのかなど、期間についてもあわせて伝えておきたいものです。

供養について

自分が望む葬儀について伝えておくことも必要です。
しかしその前に、その要望で家族が困らないのかを考えることが必要です。
葬儀は送られる側の自分だけではなく、送る側である家族や親せき、友人知人等もいます。
家族に大変な思いをさせるからと家族や親族のみの葬儀を希望したために、友人知人等から心無い言葉で、家族が傷ついたりわずらわしい思いをしたりすることもあります。
ですので、葬儀については、要望を伝えるよりも、呼んでほしい人のリストを書き残し、その場所を伝えておくべきです。

そして、お墓について考えておくことも必要です。
現在お墓を管理しているのであれば、そのお墓をどうするのか、自分たちはどのお墓に入るのか、お墓がない場合はどうするのかなどです。
家族に負担をかけたくないから今のお墓を撤去して永代供養墓にしたほうがよいとか、散骨でよいと思っていても、家族はそれを望まないこともあります。
供養は、供養される側の意思だけで決めるのではなく、供養する側がどう思うのかも大切ですので、その辺りを話しあっておきたいものです。

財産について

相続の話の中で遺産をどうするかについては、家族関係によってはもめてしまうことがあるため、話をしないほうがよいケースもあります。
しかし、相続で大変なことの一つに、どこにどのような財産があるのかわからなくて困ることがあります。
ですから、A銀行とB銀行に口座があるなどの情報は残しておくべきです。

また、本人の判断能力が低下してきたなど、誰かが財産管理をすることになったときに、どこに財産があるのかがわかればその時点での詳細を証明することもできますし、使い込みを防ぐことも可能です。
ただし、残額などの詳細は不要です。
財産をあてにされたり、施設入所に費用がかかるからと入所を阻害されたりなど、本人の不利益になることもあるからです。

子供から親に聞く場合

子供からすると、せっかくだからこの際いろいろと親に聞こうと思うかもしれませんが、あれこれ聞かれると親も嫌になってしまうことがあります。
特に財産については遺言書を作成してもらいたいとか、どのような財産があるのか知りたいという子供は多くいますが、それを考えたくない親も多くいます。

まずは、抵抗が少ない延命や余命などから少しずつ聞いていったり、周囲で見聞きした困った出来事を題材に、「友人がこんなに大変だったっていうから、気になって聞いておきたかった」など、親自身が身近に感じる話題で聞いてみたりするとよいかもしれません。

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