JIJICO

金子 清隆さん

ITコンサルタント セキュリティコンサルタント

ライフスタイルに合わせた詐欺サイトに注意

2017年2月20日

詐欺サイトの動向

インターネット上には様々な脅威がありますが、ネット通販などで代金を振り込んでも商品が届かず、連絡も取れなくなる偽販売の詐欺サイトもその一つです。
こうした詐欺サイトで入力したメールアドレスや住所、氏名、クレジットカード番号などの個人情報は闇市場で売買されたり、不正な商品購入のために成りすまされたりする恐れがあります。

BBソフトサービス株式会社の「インターネット詐欺リポート(2016年12月度)」によると、ネット上で約160万件の詐欺サイトが検知されており、その約8割がワンクリックや不当請求の詐欺サイトでした。
また、詐欺サイトのOS毎の検知率を見ると、Windowsで2割強に過ぎないのに対し、Androidで約9割、iOSで約7割であり、スマートフォンをターゲットにしていることがわかります。
例年、年末にはクリスマスや年末年始セールを装った詐欺サイトが多数確認されますが、最近は定年退職や還暦のお祝いを対象にする等、日本の行事や慣習などを踏まえた詐欺サイトも確認されています。

詐欺サイトの特徴

詐欺サイトの中には著名な企業との関連性を匂わせたり、有名なサイトの名前を騙ったりするサイトもあります。
こうした詐欺サイトは本物の通販サイトの画像などを流用するため(詐欺サイト構築者にとって著作権は眼中にありません)、外見で見分けることは困難です。
しかし、注意深く確認すれば詐欺サイトだと怪しむことは可能です。

1.URL表記の確認
以下の様なURLは詐欺サイトの可能性があります。
・不自然な文字列がある
・サイト名とURLの表記が一致しない
また、氏名や住所の入力ページのURLに以下の様でないことを確認すべきです。
・URLが「https://~」で始まっていない
・ブラウザに南京錠のマークが表示されていない

2.支払方法等の確認
詐欺サイトのほとんどは銀行振込による前払いしか受け付けません。
クレジットカードだと返金処理も可能だからです。また、振込先口座が個人名義、特に外国人名義の場合は詐欺サイトの可能性が高いです。

3.会社情報の確認
特定商取引法では通信販売業者に事業者の氏名または名称、住所、電話番号の表示を義務付けています。よって、会社情報の記載がない、連絡先がメールアドレスのみ、といったサイトはすぐに離れるべきです。
また、以下の様な表記は詐欺サイトを疑うべきです。
・住所に番地までの記載なし
・電話番号が携帯電話番号
・メールアドレスがGmail等のフリーメール

4.その他
従来はサイトに見慣れない漢字や、日本語として不自然な表現がある場合は海外のネット犯罪者が運営する可能性が高く、見分けがつきやすかったのですが、年々改善されているため、見た目の判断は難しくなっています。
不自然に安価な商品や、多くのサイトで売り切れている人気商品が掲載されている場合は詐欺サイトの可能性があります。

詐欺サイトで被害に遭わないために

詐欺サイトは今後も日常のライフスタイルを反映し、様々な手口で増加する可能性があります。
詐欺サイトの構築は防止できません。詐欺サイトの被害に遭わないためには、以下の様な心構えが必要です。

・「激安」「限定」といった表記に惑わされない
・検索上位でも、見慣れないサイトにはアクセスしない
・セキュリティソフトを導入し、詐欺サイトのチェックを行う
・表示されたメッセージをよく読む
・個人情報入力の前に一度確認する

もし詐欺被害に遭った場合はすぐに警察や銀行に連絡すべきです。
被害金額が少ない、勉強代だと思ってあきらめる、等の理由で泣き寝入りする人も多いようです。
通報が早ければ振込口座を凍結して返金される可能性もあります。
被害を広げない意味でも、迅速な連絡が必要です。

このコラムを書いた専門家に質問できます

金子 清隆さん
ITコンサルタント セキュリティコンサルタント

無料で相談してみる

「くらし」のその他の記事

2017年7月24日 林 朋寛さん
弁護士
刑法改正で性犯罪が厳罰化へ 性犯罪は減少するのか?
「強姦罪」から「強制性交等罪」に変更、厳罰化、「監護者わいせつ罪」「監護者性交等罪」の新設、起訴は被害者等の告訴不要に。しかし、課題や問題も。
2017年7月23日 河野 晃さん
弁護士
共謀罪法施行 準備行為の規定があいまいで企業活動委縮の懸念
組織犯罪処罰改正法が施行されました。同法の改正については、日弁連をはじめ各種団体、学者らからの反対がありましたが、実際の運用はどうなるのでしょうか。
2017年7月23日 平松 幹夫さん
マナー講師
知らず知らずのうちにマナー違反?最低限知っておきたい食事時のマナー
日本人は食の安心・安全には敏感ですが「心を通わせて食べる」ことは苦手なようです。最低知っておきたい食事時のマナーについて解説します。
2017年7月22日 清水 泰志さん
経営コンサルタント
全成人に月8万円配布の提言が話題に。ベーシックインカムの利点と問題点
ベーシックインカムは企業中心の社会保障制度への代替案という意味だけではなく、人間の生存権をどう考えるかという理念的課題を含んでいます。
2017年7月21日 影山 正伸さん
社会保険労務士
東京都で時差BIZキャンペーン開始!通勤ラッシュ緩和につながるか?
東京都は7月11日から25日まで、通勤ラッシュ緩和のため「時差BIZ」キャンペーンを始めました。企業の多様性の受容が必要ですが、定着するでしょうか?
2017年7月20日 長谷川 満さん
家庭教師派遣
小中学生の親必見!夏休みの宿題は親子で楽しもう!
子どもたちにとって待ちに待った夏休みですが、忘れてはいけないのが大量の宿題。でも、工夫次第で子どもの成長につながる貴重な体験に繋がります。
2017年7月20日 大西 勝也さん
内科医
大流行の手足口病!大人にも感染するの?
手足口病が今年も大流行の兆しを見せています。手足口病はウイルス感染症で、乳幼児を中心に流行しますが、大人に感染することも。注意すべきポイントは?
2017年7月19日 目代 純平さん
ITコンサルティング、ITコンシェルジュ
ACジャパンの桃太郎CMが話題に!ネット上でのマナーをあらためて考える
桃太郎の物語を題材に「ネット炎上」の惨状を描いた公共広告が話題になっています。多くの人がネットを使うようになった今日、みんなが気持ちよくネットを使うためにはどんな配慮が必要か、考えてみたいと思います。

JIJICOメルマガを受け取りますか?

> 受け取る

テーマ