JIJICO

仙波 誉子さん

防災士

過去の震災から学ぶ 災害時生き残るための防災対策

2017年3月18日

将来発生が予測される大規模災害に対してどのような準備が必要か

未曾有の被害をもたらした東日本大震災が発生した日から6年が過ぎました。
月日が経つにつれ、被災地の実情を知る機会が徐々に少なくなってきていますが、地震や津波、原発事故の影響を受けて避難生活を続ける人たちは、今なお12万人を超えています。
その後も、平成28年の熊本地震をはじめとした大小規模の地震が各地で発生しています。

将来発生が危惧される大規模災害に対して、私たちは過去の震災から得た数々の教訓を生かし、より実践的な対策を講じなければなりません。
幸いにも被災経験がない人や、被災地に直接的に関わる機会がない人にとっては、災害を自分のこととして受け止めることは難しいかもしれません。
そこで防災をより身近なものとして意識する為に、まず自分の住まいや職場で発災したと仮定して、シミュレーションすることが必要です。

生き残るための防災対策を講じることが大切

防災対策というと、非常食などの備蓄から取り掛かる場合が多いのですが、備蓄品が必要になるのは生存している場合です。
まずは自分たちが生き残るためにどうすればよいかを考えましょう。
次のような日頃の備えが命を守り、減災に通じます。
この機会に家族間で確認し、話し合ってみましょう。
① 家具の固定、家具の配置の工夫、ガラスに飛散防止フィルムを貼るなど、部屋内での怪我を防ぐ。
② 住宅の補強をする。
③ 自宅、学校、職場などからの避難場所、避難経路、避難方法を確認しておく。
④ 家族で安否確認の方法を決めておく。
⑤ 居住地域以外の中継連絡場所を決めておく。
⑥ 消火器を備えておく。

居住地域の災害情報を集めるためにすべきこと

災害は地域の特性によって大きく異なります。
次のような居住地域の災害情報を集めましょう。
①地域で配布されるハザードマップ等をあらかじめ確認し、災害の可能性に応じた避難方法をシミュレーションしておく。
②デマなどに惑わされないように、報道機関や市町村、消防、警察などからの情報を得るためのラジオを備えておく。
③スマートフォンを利用の場合、防災のためのアプリケーションを入れておけば、警報などが通知される。
④「避難勧告」が発令された場合、「自分は大丈夫」と決めつけないで避難準備を始める。
⑤地域の防災訓練に参加する。

非常時に備えるグッズ

次に、非常時に備えるグッズを以下の2つのパターンに分けて揃えましょう。
①災害発生時に持ち出す非常持出品は、とっさの時にすぐに持ち出せる最低限の備えと置き場所を検討する。
②避難生活に必要な備蓄品は、ライフラインが途絶えたり、もしも助けが得られない場合でも、数日間はしのげるように、食料、水、トイレ、懐中電灯、その他持病薬など個別に必要なものを備える。
あれもこれもと考えてしまいますが、まずは生き残るために必要なものを考えましょう。
それが過去の震災から得た教訓を生かすということになるのではないでしょうか。
       

\ この記事をシェアしよう! /

専門家に相談してみよう!

仙波 誉子さん
防災士

執筆記事一覧

関連記事&スポンサーリンク

最新記事や今おすすめ記事をお届けします。
解決!アスクミー JIJICOメルマガ

>今すぐ登録する!

「くらし」のその他の記事

2019年6月14日 笠原拓さん
システム開発者
インターネット上の情報の取捨選択はどうすれば良いのか?
インターネット上で情報が溢れる時代に本当に必要な情報を取得するには?求められるITリテラシーとは何か。システムエンジニア出身が教えます。
2019年6月8日 村越 真里子さん
夫婦問題カウンセラー
山里亮太と蒼井優結婚!男女の本当の相性とは?
美女と野獣のカップル誕生!!人柄が勝利しました。見てくれの美醜よりも、結局人間、中身だと教えてくれた山ちゃん。男女の本当の相性を考えて行きたいと思います。また結婚生活の成功の秘訣も覗いて行こうと思います。
2019年5月1日 半田 望さん
弁護士
「働き方改革」で病気の治療と仕事の両立は実現できるか?
労働者人口の減少や労働構造の変化により、将来的な労働力の不足が懸念される中、政府は「働き方改革」の実現に向けて各種の施策を打ち出しています。その中には、病気の治療でフルタイムの勤務は困難だが、時間短縮や在宅勤務などのフレキシブルな働き方のニーズを実現することも含まれていますが、まだまだ課題は残されています。今回は政府の「働き方改革」における仕事と病気の治療との両立が実現できるのか、について考えます。
2019年4月30日 青柳 雅也さん
心理カウンセラー
五月病にならないために気を付けるべきこととは?
今年のゴールデンウイークは10連休というかつてないほどの長い休みになります。ゴールデンウイーク明けに起こりやすい五月病ですが、例年より長い分、その発生を危惧する声も上がっています。五月病というのはどういう状態で起こるのでしょうか。また五月病にならないために気を付けるべきことはどんなことなのでしょうか。

テーマ