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長谷川 満さん

家庭教師派遣

通常学級に通う6.5%が発達障害の可能性 その現状と対応策について

2017年4月2日

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小中学校の通常学級に通う6.5%が発達障害の可能性

「ひょっとしてうちの子、発達障害かも?」
そんな不安を抱えておられるお母さん方は思いのほか多いのではないでしょうか。

現在、全国の公立小中学校の通常学級で、学習面または行動面で著しい困難があり、発達障害の可能性のある児童生徒は実に全体の6.5%にも上っています。(平成24年度文部科学省調査)

詳しく見ていきますと、低学年ほどその割合は高く小学1年生では9.8%、男女別では男子が9.3%と女子の約2.6倍、学習面または行動面で著しい困難があると見られています。その数は年々増加する傾向にあり、どう対応すればいいのか、どうすれば改善していけるのか、その方策が見えないまま親も教師も頭を抱えてしまっているというのが現状です。

通常学級に通うゆえの問題点

これらの児童生徒は通常学級に通っているが故にその特性を理解されることはなく、日々注意され、叱責を受けています。その結果自信を失い、投げやりになり、かえって問題行動を助長させてしまっています。

私自身も家庭教師としてこれらの子どもたちと関わってきましたが、こだわりが強かったり、その場や人に合わせるのが苦手だったり、学習面でも理解力や集中力、聴く力が弱かったりするので指導においてもその子に合わせた特別な工夫や配慮が必要になります。経験がないとその子に合わせた指導というものは難しいのですが、指導する側の心の持ち方ひとつ、接し方ひとつでその子の表れてくる姿は随分変わってくるように思います。

学校において発達障害が問題になる場面

発達障害にも色々ありますが、学校場面で問題となるのは大きく分けて次の2つです。

1つは「じっとしていられない、衝動的に行動する、すぐに手が出る」といった行動面での問題です。これについては、直そうと叱れば叱るほど悪化する傾向があります。まずはその子を否定することなく、理解し尊重することで良好な関係を築くことが大切です。そのためには子どもの気持ちを聞いてあげたり、子どもが言葉で表現するのを助けるような関わりが大切です。子どもが言葉によって意思表示ができるようになればなるほど、これらの問題行動は減っていきます。

もう1つは「学習意欲が低い、集中力がない、人の話が聴けない、理解できない」といった意欲や学習面における問題です。意欲を高めるために最も重要なのは自己肯定感を高めることです。これは「自分はそのままで愛されている、認められている、大切にされている」と実感することで高まります。また「話が聴けない、理解できない」点については、その子にとって興味のある話や好きな人の話はちゃんと聴けるし理解しようともするので、そういったことを心がけながら楽しく優しく教えてあげることが大切です。

そして何より理解しておかなければならないのは、彼らにとって一番必要なのは『あたたかくて信頼し合える大人との関係』だということです。

ところが現状は、これらの子どもたちは散々親や教師から叱られ否定されてきているので自己肯定感が低く、大人に対してもマイナスイメージや不信感しか持っていません。まずはここを変えない限りこれらの子どもたちの教育はうまくいきません。

発達障害の子どもに対して何をしていけば良いのか?

では具体的にはどうしていけばいいのか?
私は家庭教師としてとこれらの子どもたちと関わるときには次の3つのことを心がけています。

1. 強制的にやらせない。その子を理解・尊重し援助的に関わる。
2. ダメな所を直そうとするのではなく良い所を見て褒める。
3. 簡単な問題から始めてわかる楽しさを体験してもらう。

このように関わると、子どもは自分のことをわかってくれる、嫌なことを強制してこない信頼出来る人だと思うようになります。そうなりますと、二人の関係はとても安心できるもの、楽しいものとなってこちらの言うことも素直に聞いてくれるようになっていきます。この良好な関係が行動面での改善につながるだけでなく、学習面での意欲にもつながっていきます。

これらの子どもたちはどうしてもその出来ない所に着目され、それを強制的に直そうとされがちですが、その対応はかえってその子の問題行動を悪化させるだけだということを親も学校ももっと認識する必要があります。

彼らの特性やこだわり、発達の凸凹をその子のありのままの姿として認め受け入れていく。その上で彼らの良い所、優れている所に注目し、そこを伸ばしていく。何より「あたたかくて信頼し合える関係」を築くことで、その子の意欲や能力を引き出していく。

こういう関わり方、接し方はどんな児童生徒に対してもその意欲、能力を引き出していく上で有効であり、学校もこの問題をきっかけに今までの管理教育ではなく、より柔軟で、より援助的な教育に変わっていければ、個性的で凸凹のある子どもたちももっと安心して学校に通えるようになり、その個性的な才能を伸ばしていってくれるようになると思います。

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