JIJICO

藤原 伸浩さん

学習教室講師/ 心理カウンセラー

来年4月スタートを目指す「キッズウィーク」の是非について

2017年6月15日

キッズウィークとは?

そもそもキッズウィークという制度は、「学校の夏休みを5日ほど短くする替わりに、別の時期の平日5日間を休みにする」「全国一律ではなく、地域ごとに時期を分散化させて行う」というのが中身の政策です。
「教育再生実行会議」という、内閣の最重要課題の一つとして位置づける教育改革を推進する機関で提言されたものです。
家庭や地域の教育力を高めるために、大人が子供と一緒に過ごし向き合う時間を多く確保する必要があるというところから、教育政策に位置付けられています。

キッズウィークの問題点

ところが、問題を指摘し批判する人も少なくありません。
賛否を問ういくつかの調査では、否定的な意見の方が多いとも言われているのです。
なぜなら、制度が実際に実りをもたらすものになるには、企業の有給休暇の取得推進など働き方の改革が不可欠だからです。
働く親たちが様々な時期に有給休暇を取りやすくなる状況になければ、子どもは学校が休みでも、親は休めません。
これでは、意味がありませんね。

休暇を分散させることで、親が子どもとじっくり向き合う機会が増えるのはとても良いことです。
さらに、観光業界の業績アップや、お盆などの渋滞緩和につながるメリットは確かにあるでしょう。
でも、制度以前に、まず乗り越えるべきハードルが様々あるのです。

海外の休暇制度

ちょっと世界に目を向けてみましょう。
フランスやドイツでは、すでに地域別に休暇を分散させる制度が実現しています。
例えばフランスでは、大きく3つの地域に分けて、学校の春休みと冬休みの時期を2週間ずつずらしています。
法律にも「労働者には1年に1度は12労働日を超える連続した有給休暇を与えなければいけない」(有給休暇の年間付与日数は30日)というものがあるほど、国全体の休暇の分散化が進んでいるわけです。
フランスはじめヨーロッパの国では、働く人も長期のバカンスをとる習慣があります。
だからこそ、このような制度の必要性も定着度も違うのでしょう。

キッズウィークを意味あるものにするためにどうすればいいか?

実際、私も含めた親御さんたちはこの制度をどう考えているのでしょうか?
子育て中の親御さんたちに意見を聞いてみました。
当然、賛否両論ありましたが、意外にも「賛成派」の意見が多数を占めました。
理由は様々ですが、普段からお子さんに真摯に向き合い、仕事と育児に一生懸命な親御さんほど、長い休みを歓迎する声が多かったのです。
もしかすると、ここにヒントがあるかもしれません。
ちょっと長めの休暇期間「ならでは」の、親子が向き合う時間が増える。
そう考えてみたらどうでしょう?
制度の実現への問題は多いですが、普段忙しく仕事に育児にとがんばる親御さんにとっては、お子さんとじっくり向き合う時間が確実に増えるのです。

あなたなら、どう考えますか?
お子さんとキッズウィーク「ならでは」の向き合い方をいろいろと想像してみてはいかがでしょうか?
親子で一緒に幸せな時間を過ごすことが、お子さんの成長のエネルギーになる??それがキッズウィークの本当の存在理由なのですから。

専門家に相談してみよう!

藤原 伸浩さん
学習教室講師/ 心理カウンセラー

この専門家について

執筆記事一覧

最新記事や今おすすめ記事をお届けします。
解決!アスクミー JIJICOメルマガ

>今すぐ登録する!

「教育」のその他の記事

2017年12月12日 木村 文俊さん
大学生塾 理事長
解決!アスクミー JIJICO
大学生はより良い企業に目を向ける。脱!内定辞退狂想曲。
現在は、人口減社会。このような時代だからこそ、採用活動では「相手(学生)を知りたい」と思うことが必要。長期的には共生社会を目指すスタンスも。
2017年12月12日 小田原 漂情さん
塾教師、歌人・小説家
解決!アスクミー JIJICO
12月12日は漢字の日 漢字にまつわる面白い話
漢字が好きになるかどうかは、小学3年生でほぼ決まります。それには面白さを知ることも大切。「会意文字」や、古代の読み方の魅力をご紹介します。
2017年12月11日 GYUさん
アルゼンチンタンゴダンサー、ディレクター及び講師
解決!アスクミー JIJICO
12月11日はアルゼンチンタンゴの日 初心者でもタンゴにチャレンジ!
世界中で老若男女に踊られているアルゼンチンタンゴ!ダンスの技術の他に文化風習を学び世界中の人と繋がれるシンプルなダンス。そしてタンゴの技術は姿勢がきれいになりダイエットなどにもつながります。
2017年12月11日 松本 孝一さん
介護事業コンサルタント
解決!アスクミー JIJICO
認知症患者の割合、先進国で日本が1位
認知症患者の割合が先進国で日本が1位となりました。なぜ、日本は認知症患者数が多いのでしょうか?また、認知症患者数を増やさない取り組みを世界に発信することが必要となる点について解説します。

テーマ