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村越 真里子さん

夫婦問題カウンセラー

増えるシニアの恋愛や結婚 最近のシニア恋愛事情について

2017年7月7日

シニアの恋愛や結婚が増えている理由

最近ではエッセイストの阿川佐和子さん(63)が結婚を発表し、美容外科の高須克弥さん(72)も事実婚をテレビ等で公開してこの年代の恋愛や結婚が珍しくなくなりました。

実際、私自身、結婚のお世話をしていた約25年前時点でも「再婚紹介」と銘打ち、シニアのお見合い業を営んでいました。その当時から感じていたことですが60代〜70代がお年寄りと感じているのは、それより下の年代だけで、当事者にとって年齢というのは周りが言うほど意識はしていないのです。

何歳になったら、色々な事から卒業すると考えるのは、その年齢になった事の無い人の言い分で、生きている間は、皆がある意味現役で、年寄りイコール枯れるというのは、その年齢になったら誤解だったと判ることなのです。

実際、私も60代になり、思っていた60代と違うと感じています。大人になればそれなりの重鎮となり、多少の事には動揺もせず、世の中の小さい事には、達観できると考えていましたが、実際60代になっても、正義感に燃え、許されない事件には、我が事のように腹を立てて、相変わらずカチンと来る事は多い。どこまでいっても落ち着くことなどないのです。

そういう意味では、戦後の寿命は50代半ばだったので、今の寿命からすると 人の元気の度合いは年齢より70%で考えるのが妥当のようです。つまり70歳なら3割引きで考え、50代。60代でさえ、40代後半の感覚しかありません。

現に、我々が若かった頃、40代の親を見てとても年寄りに感じていましたが、今の自分はそれをとっくに超えても体力は衰えても血気盛んです。私が若い頃にイメージしていた60代から70代は老人というイメージとはおおよそかけ離れています。そういう意味ではシニアの年代と、特別視している方が失礼なのかもしれません。

最近のシニア恋愛事情

さ、前置きはこれくらいにして、本日のお題はシニアの恋愛事情という事ですので、これを考えてみると、最近、気になるのが、年配のカップルがよく手をつないで歩いている事です。昔の日本は、年配の男女が手をつなぐというのは恥ずかしい事と考えていたようですが、今のシニアの抵抗が亡くなったというより、これまで手をつなぐ事を恥ずかしいと考えない人が、単に60代70台にせり上がったというだけかもしれません。

実際、私も、高齢の人が手をつなぐというのは昔台所洗剤のCMくらいでしか見たことがなく、高齢の手つなぎは、身体が不自由な夫婦の労わりか、不倫かのどちらかと決め付けて若干色眼鏡で見ていました。

でも今や、それが間違いだと気づきました。いくつになっても人間は恋をするし、その結果、なるべく一緒に居たいと思うし、スキンシップは当たり前なのです。お年寄りが進んでいるというより、若い人の考えの方が遅れていると感じるくらい、今のシニアは本当に元気です。

妻に先立たれた夫は、傷が癒えたら、また人を愛したくなるものです。

お昼間からナニですが、ラブホテルの清掃アルバイトをしている私の友人なども、家庭では落ち着けない夫婦が、刺激を求めてそういうホテルを利用するのは珍しくないそうです。年寄りが恋愛と書くから、ぎょっとしますが、思い出して下さい。自分自身が20代の頃は50代が如何に年寄りに見えていたか、実際自分自身がその年齢になると、まだまだ、自分は青いと思いませんか?

いくつになっても人間は恋をする生き物

老人施設でも恋愛があります。男と女がいる限り、恋をします。

でも世間の、年寄りに対する目が、自分の感覚と違いすぎるので、ちょっと表向きは遠慮気味に見せていますが、本当に若い人たちと、体力以外は何も変わらないのです。いや、どうかすると山登りなどは老人と見えるカップルがどんなに多いか。むしろ働き盛りの50代のお父さん方より、足腰鍛えた70代のほうがずっと体力があります。

病は気から。体力があると気持ちは元気です。そういう意味では、少し金銭的に余裕も出来て、子育ても終った年代の人達が、もう一度青春を求めても不思議ではありません。むしろ、お金も時間も余裕のあるカップルの方が、落ち着いた恋を楽しめるのかもしれません。

人生や恋愛を考えると、結婚をしないといけない若い頃の方が純粋じゃない事もあります。今、地に足を着け、命の逆算をしたら、純粋に人を愛せるという事も高齢ならではの特権です。「命~短か~し。恋せよ乙女~♪」・・・です。

結婚も妊娠も心配ない。ある意味、タイムリミットの無い世界、事実婚をするシニアが増えています。だから、今、おじいちゃん、おばあちゃんに見えていても、心は50代。恋をしたら、触れたくなるし、スキンシップをしたら、心も繋がります。なんにも若い人達と変わらないのです。

渋沢栄一曰く「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。」という言葉があります。青春という言葉があるなら、深春とでも言いましょうか、青二才に対しシニアを「大人」と言い換えれば、何だか納得がいきます。

外国からの観光客は、築地の市場で、マグロの競りを見ながらキスをするのです。海外では、老夫婦が路チューだって平気です。そう考えたら、このシニアの恋愛事情と言うように銘打って特別視する事はありません。

ただ、昔の日本が、恋愛を表に出す事を恥ずかしいとしていただけで、今はその縛りがとれただけなのです。これを読んでいるあなた達より、シニアの気持ちはずっと自由かもしれません。

私が子供の頃、母親が私を叱るのに「あんたもこの年になったら判る」とよく言っていました。皆さんも、60代70代になったら、自分も年寄りじゃないと判るはずです。老いも若きも老若男女、人間は生きている限り死ぬまで人を愛する生き物なのです。

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