JIJICO

小黒 健二さん

シューフィッター

夏のサンダル 選び方と履き方に注意して足の健康を守る

2017年7月13日

サンダルで足の健康を損なうことも

夏の足元を涼しく彩るファッションアイテムとして人気のサンダル。ところが、選び方や履き方によっては足のトラブルの原因になりかねないので注意が必要です。

例えば、日頃から足首のだるさや膝の痛みを感じ易いという方にとって、ヒールのあるミュールやバックベルトサンダルを履いて立ち仕事や外回りのお仕事に就いたり、旅行やショッピング等で長時間歩き回ったりすると、足首周辺や甲の関節の捻挫や変形性膝関節症といったトラブルに発展する恐れがあります。

知っておきたいサンダルのリスク

ミュールは甲を覆う部分以外はつま先も踵部分もオープンになっていますし、バックベルトサンダルはミュールにバックベルトがプラスされて踵にベルトを引っ掛けて履く仕様になっています。そのため、足自体や足首周辺が不安定になり易く、足首や甲の関節に負担が掛かると同時に膝関節にも悪影響を及ぼすリスクが高くなるのです。

足を覆う部分が少なく、オープンだからこそ足元を涼しく演出するサンダル。そこにヒールの高さによるエレガントでスタイリッシュな要素が加われば、より魅力的なファッションアイテムとしての輝きを増す一方、足への負担やトラブルを生じるリスクを高めてしまう恐れについてもぜひ知っておいて下さい。

用途や目的に応じてサンダルを履き分ける

ミュールは室内履きやデスクワークで履くのなら、またバックベルトサンダルは短時間の歩行やデスクワーク中心の会社内で履くのなら足への負担は少ないと言えます。また、バックベルトサンダルを履かれている方の中には、バックベルトや甲ベルトを調整せずに緩めっぱなしで履かれている方が少なからずいらっしゃいます。そのため、サンダルの中敷きのカカト部分から足の踵が内側や外側にはみ出して歩いている方を時々見掛けます。

足とサンダルの一体性を損ない、足の踵がサンダルの中敷きのカカト部からズレて足首の安定性を失って靴擦れや足首周辺や甲の関節の捻挫や膝関節へのトラブルを回避するためにも、バックベルトや甲ベルトをしっかりと調整して履くことが大事です。

足首周辺や膝関節に負担をかけにくいサンダルとは?

夏のウォーキング用として、また足に負担を掛けないサンダルを選ぶポイントとしては、足の安定性を確保する機能に着目する事が大事です。例えば、カウンター付きサンダル。サンダルのカカト部分が靴のように足の踵を包み込むカウンター構造になったサンダルです。

さらに甲ベルトやネックベルトの調整で足とサンダルの一体性を確保できるので、靴の安定性とサンダルとしてのオープン性を両立出来る優れものです。夏の旅行やウォーキングなどで、まるでウォーキングシューズを履いているように快適に歩くことが出来るサンダルとして注目されています。

靴底はウォーキングシューズのような構造になっていれば長時間の歩行に最適ですが、3cm位までのヒール構造であれば、普段の歩行でも充分に快適だと思います。また、ヒールは細いものよりも太い方が、安定性があるので疲れにくいです。

足は身体の安定性を確保して、荷重や地面からの衝撃を吸収分散することで自立や歩行や運動を支える基礎的器官です。美しい姿勢やスラリとした脚を保つためにも、健康な足元を維持することが大事です。サンダル自体のデザインが、いくらファッショナブルでエレガントな雰囲気を醸し出したとしても、足首や脚に負担を掛けたままフラフラと不安定な姿勢で歩いていたのでは決して美しくはない筈です。

以前、欧米の人達へのアンケートで日本人の容姿の気になる点を挙げてもらった結果、姿勢の悪さを指摘する声が多数寄せられていました。この点は日頃から私も気になっていたので、納得すると同時に足の健康に対する啓蒙活動の重要性を再認識させられました。皆さんもぜひ、足の健康を保ちながら姿勢よく颯爽と歩いて、身体全体で美しく装えるサンダルを意識して選んでみて下さい。

このコラムを書いた専門家に質問できます

小黒 健二さん
シューフィッター

無料で相談してみる

「美容・健康」のその他の記事

2017年7月26日 家田佳代子さん
コンサルタント
2020年に向けて どうやって乗り越える?テレワーク
2020年に向けて、テレワーク・デイという試みが始まりましたが、浸透には程遠い状況です。テレワークの実現に企業がすべきこととは?
2017年7月25日 小倉 越子さん
社会保険労務士
残業代ゼロ法案は働き方をどのように変えていくのか?
「残業代ゼロ法案」とは?「高度プロフェッショナル」とは?意味を正しく理解し適正な労務管理を行わなくては、残業代ゼロ社会は実現しないでしょう。
2017年7月25日 杉山 夏子さん
ファイナンシャルプランナー
賃貸アパートで大家さん業?それとも現金で持つ?相続対策のあり方
相続税対策として賃貸アパート経営を選ぶ人が増えていますが、現金で持っているよりも有効なのでしょうか?専門家が解説します。
2017年7月24日 林 朋寛さん
弁護士
刑法改正で性犯罪が厳罰化へ 性犯罪は減少するのか?
「強姦罪」から「強制性交等罪」に変更、厳罰化、「監護者わいせつ罪」「監護者性交等罪」の新設、起訴は被害者等の告訴不要に。しかし、課題や問題も。
2017年7月23日 河野 晃さん
弁護士
共謀罪法施行 準備行為の規定があいまいで企業活動委縮の懸念
組織犯罪処罰改正法が施行されました。同法の改正については、日弁連をはじめ各種団体、学者らからの反対がありましたが、実際の運用はどうなるのでしょうか。
2017年7月23日 平松 幹夫さん
マナー講師
知らず知らずのうちにマナー違反?最低限知っておきたい食事時のマナー
日本人は食の安心・安全には敏感ですが「心を通わせて食べる」ことは苦手なようです。最低知っておきたい食事時のマナーについて解説します。
2017年7月22日 清水 泰志さん
経営コンサルタント
全成人に月8万円配布の提言が話題に。ベーシックインカムの利点と問題点
ベーシックインカムは企業中心の社会保障制度への代替案という意味だけではなく、人間の生存権をどう考えるかという理念的課題を含んでいます。
2017年7月21日 影山 正伸さん
社会保険労務士
東京都で時差BIZキャンペーン開始!通勤ラッシュ緩和につながるか?
東京都は7月11日から25日まで、通勤ラッシュ緩和のため「時差BIZ」キャンペーンを始めました。企業の多様性の受容が必要ですが、定着するでしょうか?

JIJICOメルマガを受け取りますか?

> 受け取る

テーマ