JIJICO

米田 創さん

寝具小売店主

羽毛布団をふかふかに戻すリフォームとは?気を付けるべきポイント

2017年11月14日

解決!アスクミー JIJICO

そろそろ冬支度 寒さに備えて羽毛布団もふかふかに

まもなく冬到来の頃となりましたね。冬支度はお済ですか?

羽毛布団を出したら、膨らみが減って薄い感じがする…羽毛が飛び出てきた…このような場合には、羽毛布団を直すことができるのをご存じですか?羽毛布団リフォーム、あるいは羽毛打ち直しと言って今お使いの羽毛布団の中ダウンを使用してまるで新品の羽毛布団のようによみがえらせるのです。

その「羽毛布団リフォーム」とはどのような事をするのか?そして気を付けるべきポイントについてお伝えします。

羽毛布団のリフォームって何をするの?

まず羽毛布団リフォームの主な流れは

1.側生地をやぶり羽毛布団の中身と取り出す
2.中羽毛(ダウン)を洗い・乾燥させる(※①と②の順番は業者により異なります)
3.ダウンを機械にかけながら新しい側生地に投入
4.各マス目毎に新しいダウンも混ぜ合わせてより膨らみをつける
5.羽毛布団のダウン投入口を綴じて完成

リフォーム作業自体の流れ(工程)はどこの業者も概ね同じです。ただし、ステップ1の前に、リフォームをするにあたってとても重要なことがあります。

それは…

「そもそもリフォームできる羽毛布団かどうか?リフォームをするに値する品質か?」を適切に判断できるかどうかなのです。専門家がどんな観点に注目しているか、それぞれ見ていきましょう。

羽毛布団のリフォームができるかどうかの見極めポイント

1.お持ちの羽毛布団の元々の品質は?

羽毛布団の品質表示札はついていますか?シングルサイズやダブルサイズ等の寸法やダウン品質などがかかれていますが、少なくともダウン80%以上のものが目安となります。ダウン70%や50%と書かれたものはフェザー(羽根)の部分が多く膨らみも弱いものになります。これらの表示がある場合はリフォームはおすすめしません。

また、購入時の価格とリフォーム代金の比較も必要です。
(例:購入時が3~4万円、リフォーム代3万円前後。この場合は新しい羽毛布団に買い替える方が良いかと思います。ただし何か思い入れ等もあり直したい方は別です)

2. 購入は15年以内か?

現在の羽毛布団の膨らみ状況はどうですか?使用年数が長くなり、あまりにつぶれている場合は難しいかもしれません。

リフォームを行うべきか考える上で、使用年数は重要な判断基準になります。使用年数の目安は約15年以内のものとなります。私の経験上15年を超えるとリフォームは難しい状況になっている場合が多く、出来れば10年前後が理想です。ただし使用状況が良い場合、元々の品質がかなり良い品の場合は15年・20年以上たっていてもリフォームできる場合もあります。

3. 今回が初めてのリフォームか?

過去にリフォームをした羽毛布団は2回目のリフォームはおすすめしません。また、使用した夏掛(肌掛)布団もリフォームはおすすめしません。

羽毛は使用期間が長くなるほどダウンの毛先が壊れていきます。過去にリフォームをした羽毛布団は中身の約70%程度は古いダウンです。仮に10年前に1度リフォームした場合は元々のダウンはすでに20年経っている事になりますね。このダウンを更に10年使用するには難しいものがあります。

また、夏布団(肌掛け)のような薄い布団の場合は押しつぶされたりのダメージが強いためダウンが相当弱まっていますのでこちらもリフォームには不向きとなります。

4. 足し羽毛の量はどれくらい必要か?

足し羽毛の量によっても仕上がりが変わります。その足し羽毛量によってリフォームした方が良いのか?新しく買い替えた方が良いのか?を判断することが必要です。

わたの敷布団などに比べると「羽毛」という素材は復元力が弱く、リフォームにはどうしても足し羽毛が必要となります。この足し羽毛量(足し羽毛に使用するダウンの品質によっても膨らみが変わります)が少ないと良い仕上がりになりません。せっかく数万円の費用をかけたのに側生地こそきれいになったものの膨らみはわずかに良くなったかどうか?これでは意味がありません。

あまりに多く足し羽毛が必要な場合は新しい羽毛布団に買い替えた方がよい場合もありますので、専門家の確かな判断が重要なのです。

「正しく見極められる専門家」を選んで、ふかふかな羽毛布団を!

羽毛布団をリフォームする上では、一番重要なのが「見極め」られる専門家を選ぶことです。

何でもかんでもリフォームできますという業者、あるいは高額すぎる業者の話を聞いたりもします。

先のポイント1~4でもお伝えしたように、羽毛布団の現在の状況(膨らみ感や品質・使用年数など)から、リフォームに適しているのかどうか?更にはお客様のご希望(仕上がりの膨らみ感やサイズ・ご予算等)もお聞きしたうえで、足し羽毛量や生地ランク等も正しくご案内できる専門店を見つけてください。

暖かく気持ちの良い羽毛布団でぐっすり眠れますように…。

\ この記事をシェアしよう! /

専門家に相談してみよう!

米田 創さん
寝具小売店主

この専門家について

執筆記事一覧

関連記事&スポンサーリンク

最新記事や今おすすめ記事をお届けします。
解決!アスクミー JIJICOメルマガ

>今すぐ登録する!

「くらし」のその他の記事

2018年10月19日 折山 旭さん
ライフキャリアカウンセラー
派遣業界の2018年問題で注目を集める無期雇用派遣、メリットとデメリットは?
改正派遣法と改正労働契約法の施行により、派遣社員など有期雇用の労働環境が大きく変化する2018年問題。雇用条件や契約期間など無期雇用派遣のメリット・デメリットについて専門家が解説します。
2018年10月15日 鹿島 直之さん
精神科医
大竹しのぶさんの母が診断された老年期うつ病とはどんな病気?
女優・大竹しのぶさんの母親が老年期うつ病と診断され、大竹さんと家族により自宅で手厚い介護を受けながらも食欲、意欲の低下が改善せず9月1日に亡くなりました。老年期うつ病の特徴と治療について解説します。
2018年10月12日 橘田 えみさん
整理収納コンサルタント・防災備蓄1級プランナー
停電に 困らない「暮らせる灯り」の準備を!
停電災害が、猛威の台風や地震から発生し、電気に頼る現代社会に大打撃をもたらしています。停電による暗闇は、危険と恐怖心が増します。今回は、自宅避難を想定した夜の「暮らせる灯り」の準備についてお話しします。
2018年10月10日 中原 崇さん
社会福祉士
子どもの前で行われるDV「心理的虐待」が増加。被害を減らすには?
2017年度の児童虐待の数は13万3778件。子どもの目の前で行われるDVが心理的虐待として扱われるなど数は増加傾向に。虐待から子どもを守るためには、子どもやその家族をサポートする環境を整えることが大切。

テーマ